あさいブログ
2013/06/25
6月議会個人質問
・「バス運転手の助役選考試験」について質問しました。本日の多くの新聞にも取り上げられました。内容は
市バスの運行を管理するため、営業所には試験で選考される助役と呼ばれる役職があるが、過去5年間、一般の職員は落ちているのに、役員は一人も落ちていない。
(20年度から24年度までの過去5年間の合格結果)
・組合役員 17人受験し、17名が全員合格 合格率100%
・組合役員以外 177人中、48人が合格 合格率27.1%
そこで、下記の事項に関し、当局の見解を質した。
○助役の試験の実態
・1次試験に「教養」と「専門」の筆記があり、二次試験に、日常の勤務態度そして面接とがあり、これらの総合評点で合否が決まる。
・23年度の試験では、不合格者の中には合格した組合役員より1.6倍もの高い点数を取った非組合役員が5人いたが、いずれも不合格。
・一方、最下位合格者は、組合役員だったが、筆記は最低点にも関わらず、面接の得点は、全受験生の中でトップとなり合格。ちなみに、面接のトップは3人いて、いずれも組合役員であった。
※つまり、いくら高い得点をとっても、恣意的な判断が入り込む余地のある、面接と勤務評定の結果で、全てが逆転する制度である。
○助役試験合格後の実態
・助役試験合格後には、助役を補佐する、兼任指導運転士という役職に就くが、「私には、務まらない」と、降任する者が毎年おり、過去3年間の降任者の約7割が組合役員であった。
・兼任指導運転士は、制度としては、助役となるべく職員にとっては、実務を学ぶことができる準備期間として、とても良い制度だが、それを逆手にとって、運転も内勤も中途半端なままで、ずっと残り続けている組合役員がいるとの話もある。
○試験にまつわる手続の不備
・過去5年間の助役選考試験のうち、選考過程の意思決定プロセスである行政文書が、名古屋市情報あんしん条例の規定を無視し、作成されていなかった。
私としては、バス助役選考試験全体が、その選考のあり方について、問題視されている現状を鑑みれば、交通局は積極的に、その説明責任を果たすことが必要であると考えたので、当局に対し、この体制、仕組みについて、一体、どのように受けて止めているのか、又、決裁書が作成されていなっかった事実をどう認識しているか、その見解を質した。
交通局長からは、疑念を抱かれる様な、選考過程での、条例に規定する手続を無視した取り扱いである、行政文書の作成がなされていないという手続上の問題、そしてこれまでの局の体制や、選考のやり方について、総括の上、お詫びしたいとの答弁があった。
お詫びをした上で、さらに、具体的にどう改善していくのか?そこが大切であると感じたので、再質問では、さらに、「誰から見ても、公平に、職員のやる気が、正しく評価されていると実感のできる、公平・公正な制度へと抜本的に改善するつもりはないのか」、今後の選考制度のあり方を含めた、交通局長の考え方、決意を尋ねた。
私からは、今すぐにでも、疑義を持たれるような選考方法から、脱却するべく、恣意的な判断が入る余地のある、面接に過剰なウェイトを置く選考方法を改めるとともに、その選考に当たっては、外部の目を取り入れて選考するなどの改革に取り組むべきだと申し上げました。
交通局長からは、外部の面接員を導入し、疑義を持たれない公正な制度に変えていきたいとの答弁がありました。
李下に冠を正さずという表現があります。
これは、疑いを持たれるような事はやらないという意味です。
これで、交通局の改革が進めば、公平・公正な制度へと変わって行くと思います。助役選考試験の抜本的な改革が行われ、まじめにがんばっているバスの運転手さんが、笑顔になれる制度が実現するよう、しっかりと見届けていきたいと思います。
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